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この2016年春号では、「CEOとCFO:その新しい関係」と題して、
CEOが抱いているCFOへの期待をあぶり出すと同時に、
それを具体的に明示化する試みとして、
CFOの新しい役割について考察・提示しています。
まず、冒頭のトップ・インタビューでは、
巨艦・三菱重工業の改革に取り組むCEOの宮永俊一氏とCFOの小口正範氏の二人三脚に、
マネジメント本来のあり方を考えるカギを見出せるのではないでしょうか。
これに続く、日本で最初にCFOを名乗った元ソニーの伊庭保氏とのダイアローグでは、
記事のタイトルがまさに言い表しているように、
CFOのあるべき姿、果たすべき使命の輪郭がくっきりと見えてきます。
そして、以上の3つの有益なインタビューを補完するかたちで、
「CFO進化論」「CFOの役割『5つのC』」「企業価値決定の“真実の瞬間”」
「グローバルCFOの条件」「グローバル・キャッシュ・マネジメント3.0」など、
EYアドバイザリー、アーサー・D・リトルなどの
プロフェッショナル・ファームから興味深い論稿が複数寄せられました。
今号は、タイムリーにしてタイムレスなCFO論のアンソロジーともいえる、
完成度の高い仕上がりになりました。
*『週刊ダイヤモンド』『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』の定期購読者向けの同梱誌を電子書籍化したものです。