王女のクリスティーナは長年の片思いを打ち明け、騎士団長のシリルと結婚します。クリスティーナを溺愛する父親や兄にすんなりと許可され、浮かれていたクリスティーナでしたが、シリルに初夜を拒否されかけると、シリルはクリスティーナのことが好きで結婚し
たのではなく、命令されたから仕方なく同意しただけではないかと思い始めます。小さい頃にお世話係だったこともあり、16才も年上のシリルには自分を女性として見てもらえないのかと悲しくなりますが、無事に一緒に朝を迎えます。それでもシリルを好きで好きでたまらないクリスティーナは好きすぎてギクシャクし始めます。シリルsideはありませんが、シリルもちゃんとクリスティーナを好きだと思うのですが、それに気付かないクリスティーナ。しかも、恥ずかしがるクリスティーナはシリルを好きなことをバレてはいけないと思っていて、きちんと好きだと伝えていませんでした。あれこれ考えるクリスティーナは好きな気持ちが溢れていて可愛らしいです。昔の愛称で呼んでみたり、命令してみたり…シリルの不意打ちな一言に翻弄されるクリスティーナ。シリルの大人の余裕が心地よく、飽きることなく読めました。
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