父親から注がれる歪んだ愛情のせいで、森の奥地でメイド達とひっそり暮らしていたアリシア。ある日、つい自室でうたた寝をした直後、窓の外に驚きの光景を目撃してしまう。それから数日後、彼女の元にやってきたのは、「国王の命により屋敷で働くことになった」と言う新人使用人ダンテ。自分が住む屋敷で働くのは、これまでずっと女性ばかり。そんな中あらわれた初めての男性使用人に不信感を抱くが、その疑念はすぐに解決した。新たな仲間を迎え、喜ぶメイド達の姿にアリシアも嬉しさを感じる。しかし、ダンテの正体はアリシアの父アーロンへ復讐を企む元王子。屋敷へ来た目的は、アリシアの殺害だった。深夜に催される二人きりの不思議なお茶会。心をあたたかくするそれは、とある不用意な言葉によって一変した。二人の間で少しずつ変化し始める気持ち。アーロンから届いた手紙を目にしたアリシアは、自分を殺して欲しいとダンテに毒つきのナイフを差し出す。