世界的に人気を博したというノルウェーの作家の第一作…という前評判により読んでみた。
過去の事件により心に傷を負い、自死決行日までのカウントダウンをしている捜査官、ミア。そんな時、首都近郊で子どもを狙った痛ましい事件が続く。捜査チームのリー
ダーであるムンク(画家ではない)がかつての部下であり、優秀なプロファイリング能力を持つミアを捜査チームに、生者の世界に、呼び戻す。ミアは持ち前の能力を取り戻し、仲間と共に捜査を進めていく。犯人は誰か。何が狙いなのか。容疑者かと思われた線は途切れ、また途切れと読者を翻弄していく。
意識的なのか、作者は長文を避けているのかもしれない。特に人物の心中を表現する際に単語数語のみの極端に短い文が多く、リズム感と共に緊迫感を生むことに成功している。大絶賛まではしないけど、人に薦められるくらいには面白いと思う。
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