臨床心理学を専門とする著者が、研究のために沖縄のスピリチュアル療法を体験していく話がコミカルに描かれる。研究をすすめる中で、筆者は自分の研究の価値と臨床心理学そのものの意義に深く苦悩する。このあたりの苦悩が、かなり率直に描かれていて興味深い
。いわゆる人文社会学研究にいかに社会に貢献するか?という昨今の問題にもかかわる。
一度絶望に陥った人間がどのように希望を見いだし、自分を取り戻し立ち上がるのか?という視点で読むのも、面白いのではないかと強く思った。
読後は、また明日からも自分は頑張ろうと思わせてくれる。
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