パメラディア家の長男・サイラスから突然の依頼を受け、彼の婚約者であるクリスティーナと王都へ繰り出すことになったコーデリア。クリスティーナたっての希望で二人は王都の仕立て屋でドレスを見て回るが、どうやら彼女の目的はショッピングではない様子。「よかった、本物だったわ――」聞けば、クリスティーナの故郷でしか生産されない幻の絹『フローラ・シルク』の偽物が王都に出回っているらしい。クリスティーナが偽物を追う本当の理由に心を動かされたコーデリアは、彼女に協力を申し出る。しかし偽シルク事件の裏には、予想外の組織が関係していた――!? 待望の第三巻、今回も“香りの令嬢”が大活躍!