昭和初期の頃の話は割とありますが、この話はピンポイントで終戦直後の日本が舞台。その上、よくある貴族華族の話ではなく、GHQのイギリス人と十代半ばの少年の国際話。本国でも忌諱とされる同性愛者のイギリス人、元敵国人の下で働くことになった少年の戸
惑いと葛藤と信頼、そして周囲の思惑が時代的な想像を駆り立てます。
もう少しモダモダしても良かったのでは?とは思うものの、あの時代にあれ以上の出来事を少年の身に起こすとBLがどっかいってしまうかもとも思いました。幅を広げるならイギリス人の過去をもっと絡ませるぐらいか。あと、幼い妹たちとの絡みをもう少し読みたかったかな。
GHQとか言葉では出てきますがそういう場面はありません。また、女装をしますがそういう「っぽい」訳ではないので違和感はありません。
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