少年は少女のことを何度も忘れ、何度も出会い、何度も惹かれて、何度も恋をする。少女は何度も忘れられ、何度も逢いに行き、何度も想い、一つの恋を大切にする。二人は数えきれないほど思い出を重ねたけど、少年はそれを何度も忘れて少女は何度も忘れられる。
それでも何度も逢いに行き、また恋をしにいくいく少女が悲しくて切ない。なぜこれほどまでに世界は残酷なのかと、こんなにも優しい恋が報われないことが哀し過ぎる。何度も初めましてを繰り返す二人の残酷なまでに哀しい恋の物語です。報われほしい。そして続編を読みたい。文章全体も柔らかく、切なさが止まらない。絶対に読んでほしい作品です。
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