福島県南相馬市小高に住む作家・柳美里の名作が収録された自選作品集を全六巻で刊行。
第一弾『柳美里 自選作品集 第一巻 永在する死と生』
ミリオンセラーとなり多くの反響を呼んだ「命」四部作――「命」「魂」「生」「声」を収録。
妻ある男性との恋愛と妊娠。
出産、育児。最愛の人、東由多加との闘病。
克明に記された衝撃的な事実と感情の機微。
生まれる命と失われる「命」。
翻弄される著者自身の「生」――。
運命のように引き寄せられていく登場人物たち。
医者、編集者、作家……実名で綴られた、その激しいストーリーは一時も読む者の心を掴んで離さない。
巻末には、解説にかえて親友でもある女優・斉藤由貴の手記を収録。
「柳さんへの手紙」と題した言葉が胸に突き刺さる。
柳さん。
命には意味がある?
魂って、何?
生はどうやって紡いでいったらいい?
声は……聞こえた?
柳さん。私には、わからない。
答えなんて、出ない。
柳さんは……何かを見つけた?
<第一巻あとがきより抜粋>