修道女でバチカンの秘密文書館の研究者であるオッターヴィアは、女性の立場が弱いバチカンにおいて、数人の高位聖職者から直々に任務を命ぜられる。その内容は、死んだエチオピア人の全身に散らばる奇妙な傷について調べることだ。ある種のシンボルのようなそれはスカリフィケーションと呼ばれ、特定の古代文化では儀式の一種として意図的に身体を傷つけたものらしい。スイス衛兵のグラウザー=ロイスト大尉や考古学者のファラグとともに調査を進めていくにつれ、神秘と危険に満ちた旅にオッターヴィアは引き寄せられていき──。
聖十字架の守り人