【内容紹介】
そもそも人間の本性とは善なのか、悪なのか。双方意見が分かれる中で性悪説の立場に立つ「韓非子」。
人の善意に甘えず、現実を直視する強靭な「自助の精神」の教えの中に、ひとつの生き方を見出す。
【著者紹介】
著述業(中国文学者)。
昭和7年、宮城県生まれ。
東京都立大学中国文学科修士課程修了。
著訳書に『中国古典の名言・名句三百選』『「貞観政要」のリーダー学』『完本 中国古典の人間学』『「老子」の人間学』『全訳「武経七書」』(全三巻)(いずれもプレジデント社)など多数。
【目次抜粋】
善意に甘えない精神
第1部 『韓非子』の人間学(秘められた「座右の書」
上君は人の智を尽す
「術」をもって部下に臨む
「黄老の術」とは何か
禍は愛する初に在り
部下の「六微」に注目せよ
小利を顧みるは大利の残なり
貧愎にして利を好むは
君主の逆鱗を恐れよ
意を承け色を観る
人間を読み、状況を読む
変幻自在な対応力
第2部 『韓非子』の名言録
良き指導者へ導く知恵
人生をしたたかに生きる知恵
人間通に至る知恵
組織をまとめていく知恵