小説もマンガも発売された巻は全て買いました。
マンガのグッとくる華やかな演出も、小説の詩的な言葉の力も、どちらも素晴らしいです。
ざっくり言うと『ラスボスチートをヒロイン方向に全振りしたら?』という話ではありますが、うら若い主人公の心の
強さと美しさに心打たれます。
私個人は、義弟の王子が親友や仇敵とたてる“フラグ”にも萌えてしまいました。
小説に関しては(書籍化の際に校正は入らなかったのかな?)と疑問に思う文章や言葉づかいもありましたが、そんなことが些細に思えるほど、感動を引き出すストーリーテリングや力強いキャラクターの台詞回しに魅了され、気づいたら何度も涙を流していました。
小説では時折ジェンダー的な意味で気になる言い回し等もありましたが、マンガ化の際にさり気なく修正されているように思われます。
私は子育て中なので、つい(その年齢で? この世界はみんな逆年齢詐欺?)とか(なにやってんだ、周りの大人〜!)とか思ってしまうこともありましたが、そのような点も含めて正しく『少女小説』の流れにある作品ではないかと感じました。
もっとみる▼