読み終えたばかりの「同志少女よ、敵を撃て」の余韻で、以前購入して未読了だった本書に来た。
豊かな歴史を感じさせる地域。しかも、歴史に蹂躙された地域。民族とか宗教とか政治体制とか、様々なモザイクを感じながらも、過去の素晴らしい文化を、せめて
写真で感じようと。また、第二次世界大戦中の爪痕もまた、紹介されている。さらっと読むだけでも、その痛々しさ、生々しさは推し量れる。これを形に残して伝えるのも大切なことだと感じた。がその一方、私は頁をめくるうちに、写真に収まる人々の笑顔と、澄んだ青空が相対的にずっと強く印象に残っていき、かの地の美しいところに惹かれて行った自分は、自然と自分の心をコーカサスに飛ばせた。
今はニュースで崩壊した町の姿を見せつけられ心痛むばかりだが、ガイドブックが魅惑するあの美しさを、将来きっと取り戻せると、信じている。
もう自分が実地に旅することはなさそうだが、こうして電子書籍で、写真と共に、所々に興味深い解説も読める機会は凄いことだと思う。
本当は、地域が外れるが、タジキスタンにも行きたかったから、旧ソの東側衛星国はもう少し範囲を広げてくれていると良かった。
しかし、保有観光資源数から行って、ここで手を打つしかなかったのだろう。
ベラルーシに関しては偏見があったかもしれないと少し修正した。
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