【合本版1-2巻】地球さんはレベルアップしました！

まず初めに、洗練の余地ありなweb版。良い手を打ったけれど活かしたと言えない書籍版。とはいえ話題性や面白味で言うなら☆５で良いとも思っていました。
しかし、個人評価☆4.3くらいの他要素加味で目分量☆５が、漫画版の存在によって目分量☆４になった感じ。アレと同じ☆５にしていいモノか…という葛藤のようなものだと思ってほしく。⇒以下詳細⇒。
web版とは違って、紫蓮ちゃん幼馴染化による早期登場と文章削減でスッキリした作品になったと思うけれど、恩恵はそれほど感じなかったかなと。web版を読んだ当初の感想は、思ったより堅実な文でそれがシリアス系では良い方に。日常などでは冗長になりがちで、後の紫蓮参戦あたりのループ状態でさらに長くなったように感じていました。対して書籍では、文章をだいぶ削り冗長さは薄れたものの、機能的に添削し過ぎて、同時に大事な空気感も薄くなったように思いました。しかし、それは書籍が初見である場合は問題なく、また「商品」として見るなら書籍の方が妥当になるかとも思います。web版は１巻分以降～次の爆発点まで長めに感じたし。
ただし個人的には、文章がスッキリしたのは良いとしても、他の部分を削ぎ落して主役の話ばかり追加するのはイマイチ。それと紫蓮が始めから居ることで、心構えや職種＋１で冒険が若干イージーに。特別百合感が好きなわけでもないのでやり取りもやや面倒に(幼馴染化が影響)。という具合に、思いをはせるドラマが無くなったような、自分にとっては今のところまったくと言っていいくらい利点がないので、じっくり読みたいならweb版・情報の質がむしろラノベより良いと感じる漫画版の２つで事足りる。３巻に期待？。
ついでに漫画版の良いというか期待が大きい所を言うと、作者が十中八九web版読者で、ラノベの方では文を直してほんのり物足りない気分になっていた箇所がweb版のままだった所。具体的には命子のパパに対する一言まとめみたいな箇所。言い方の違い程度ですが、そういう感じでラノベ側より汲み取ってくれそうだなと。何より上手いです。