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『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』『プロメテウス』……SFから歴史劇まで、幅広い題材を描きながら、文明論、悪意、暴力など明確なテーマ性と独自の映像美で、いまなお第一線で活躍し続けるリドリー・スコット。その魅力と本質をさまざまな角度から読み解く!
【内容】
《論考》
◎人生は儚き夢のごとく―リドリー・スコット小論/渡部幻
◎対決あるいは決闘の本質論―『デュエリスト/決闘者』をめぐって/石上三登志
◎リドリー・スコット作品における宇宙と人類/藤田直哉
◎アンドロイドの哀しみ―『ブレードランナー』をめぐって/川本三郎
◎イッツ・オカルト・タイム―リドリー・スコットの過去・現在・未来/海野弘
◎現実と虚構をつなぐ映画都市―リドリー・スコットがつくりだす「世界」/五十嵐太郎
◎風景と身体 ―リドリー・スコット映画の俳優たち/大森さわこ
◎車は走り続ける ―『テルマ&ルイーズ』が開いた道/佐藤結
◎『白鯨 モービィ・ディック』にコト寄せて―絵画の人リドリー・スコット/滝本誠
◎誇り高き者の確執、愛憎/内海陽子
◎高潔と反逆の狭間で―スコットが描く歴史スペクタクルの本質/相馬学
◎混沌においてスターの顔は、もはや個を区別するためのタグでしかなく。―『ブラックホーク・ダウン』をめぐって/伊藤計劃
◎二〇二〇年に『ブラックホーク・ダウン』を観る/生井英考
◎リドリー・スコットの私映画―『マッチスティック・メン』の面白さを検証する/山口猛
◎在ることをめぐる絶望―『悪の法則』に見るリドリー・スコットの眼の底力/川口敦子
◎リドリー映画はやはりSF的興奮に溢れている―『エイリアン』から『オデッセイ』へ/ミルクマン斉藤
《コラム》
◎リドリー・スコットの生い立ちと原体験/稲田隆紀
◎リドリー・スコットは語る/渡辺麻紀
◎リドリー・スコット映画のスタッフワーク/佐野亨
◎リドリー・スコットを語る/渡辺麻紀
《インタビュー》
◎押井守 サーにしか描けないものがある
《その他》
◎フィルモグラフィー
◎リドリー・スコット映画のポスター
◎リドリー・スコットを読み解くためのブックガイド.
◎DVD & Blu-rayソフト一
【編者プロフィール】
佐野亨(さの・とおる)
編集者、ライター。1982年生まれ。出版社勤務を経てフリーランスへ。
『90年代アメリカ映画100』(芸術新聞社)『心が疲れたときに観る映画』(立東舎)『映画は千の目をもつ』(七つ森書館)『釣りバカ日誌 映画大全』(河出書房新社)などの編集のほか、文藝別冊シリーズの『ウディ・アレン』『大林宣彦』『竹中直人』『高畑勲』などの執筆・編集も担当している。キネマ旬報ベスト・テン選考委員。NFAJ客員研究員。