※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
建国以来1960年代にいたるアメリカの政治史を,政党の対立を中心に,簡潔・平明に描いた。巨匠ビアードにより書かれた時期以降の40年間の動きは斎藤教授が加筆されている。
本書は、アメリカ歴史学界の第一人者であったビアードの著書Charles A. Beard, The American Party Battle,1928の邦訳に、多くの追加を行ない、原著をアップ゚・トゥ・デイトにしたものである。その結果、分量も倍近くになり、原著とかなり趣きを異にするものとなってしまった。
いわばビアードの本を上台にして、新しく本を編纂したといってよいかもしれない。
目次
I 政党の本質
1政党の起源 2政党の本質 3政党の勢力の根源 補論
Ⅱ フェデラリスト党対リパブリカン党
1フェデラリスト党の政策 2反対党の出現 3フェデラリスト党対リパブリカン党の抗争 補論
Ⅲ ジェファソン系政党の支配
1リパプリカン党の経済政策 2リパプリカン党の政治思想 補論
Ⅳ 国民共和党(ホイッグ党)対民主党
1経済的変化 2ジャクソンの左翼的運動 3国民共和党(ホイッグ党)系列 4民主党勝利の成果 補論
V 民主党対共和党
1経済的状況の変化 2奴隷制問題 3第三次共和党の出現 4共和党によるフェデラリスト的政策の実施 5共和党優越の時代 補論
Ⅵ 経済上の変化と不満の増大
1禁酒主義者 2労働者と社会主義 3左翼農民運動 補論
Ⅶ 社会的変動と革新主義
1一八九六年の民主党政綱 2共和党の政策 3革新主義者の擡頭 4ニューフリーダム政策 補論
Ⅷ 復帰と安静―― 二〇年代
1平常への復帰 2要約 3展望
Ⅸ 民主党の再編とニューディール
1民主党の矛盾と再編 2恐慌と一九三二年の選挙 3ニューディールとローズヴェルト連合
1
X 戦後の展望
1民主党の分裂とフェアディール 2アイクの勝利と共和党の矛盾 3ケネディの登場とその後の展望
付論 ビアードと憲法制定史解釈
資料
1 合衆国領上の膨脹と各州の連邦加入図
2 政党発展史略図
3 参考文献
4 政党史関係年表
5 大統領・副大統領。国務長官一覧表
6 下院議員配分数および大統領選挙人数表
7 大統領選挙における得票分布表(一七八九―一九六四年)
8 連邦議会における政党勢力分布表(一八五四―一九六六年)
9 アメリカ憲法条文
あとがき