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和辻哲郎の「沙漠的風土・モンスーン的風土」や石田英一郎の「遊牧文化型・農耕文化型」などの文化類型に対比させ,さらにそれらを人間心理の深層にまで掘り下げるかたちで設定した著者独自の理論的枠組を用いてのユニークな日本文化論,宗教論.
目次
1 父性的宗教 母性的宗教――日本文化伝統への一視点――
2 自律と成熟――母なるもの・父なるものとの関わりにおいて――
3 父なる神と母なる神――宗教における規範性と包容性――
4 〝ますらをぶり〟 と〝たをやめぶり〟――日本人の人間観の二側面――
5 女性的なるもの――深層心理学的類型化の試み――
6 現代人と宗教―― 「母性的」および「父性的」宗教の段階を越えて――
主要参考文献
あとがき
初出一覧