大泥棒と言えば、怪人二十面相&怪盗ルパンで幼少の
頃に刷り込まれて育った世代なのですが、ここ数十年で
ビックリな事に、大泥棒といえば怪盗キッドに私の中で
変換していました。
とは言え、読み始めたら甦るもので少年探偵団の
テーマソン
グまで頭の中でリフレインして、遠い記憶の
引き出しが開いた瞬間でした。
物語の語り口が、読者に寄り添うよに乱歩の合いの手
が入り分かりやすくストレートな文章です。
だまし絵を見てるような感覚の明智と二十面相
の対決が大変気持ち良く、荒々しくも紳士的な面も
魅力の二人なのです。
そして本文中、さらりと小林少年の可愛いさが
描かれていますが、ここに乱歩の素性が出ていて
大人の楽しみ方の1つになっていますね。
最後に、乱歩の本は暗くて怖い表紙が多いのですが
こちらは、ずっと眺めていたくなるような素敵な
絵柄で嬉しいです。
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