ひと振りの香水で 明日のわたし、もっと輝く!
ベストセラー『翼の翼』『君たちは今が世界』で大躍進の著者がすべての女性に贈るエール。
食品会社同期でワーキングマザーの菜々と愛美。アロマデザイナーに転身した元同期の麻衣。
菜々たちと同い歳の派遣社員・彩子。
働くスタイルや活躍の場が異なる四人のアラサー女性は、新型肺炎が蔓延し、混沌とした時代の波に揉まれ、変化を余儀なくされる。
焦りや不安、重圧のなかで、彼女たちが拠りどころにしたものとは!?
「香水は、使われている成分の揮発性に細かい差があり、時間とともに香り方が変化してゆく。
肌につけた時、最初の数分の香りをトップノートというそうで、
次にくるのがミドルノート、その先にラストノートと呼ばれる香りがあって、
最後の香りがずっと続く(中略)とはいえ、ミドルノートも、ラストノートの手前の大事な香りです。
強く香ることも多いので、やっぱりミドルノートがその香水の中心っていうか、
わたしはミドルノートを基準に香水を選ぶことが多いかなって感じがします。」(本文より)
社会人同期として、同じスタート地点(トップノート)から歩み始めたのに、
結婚、出産、昇進、転職など、それぞれが別々の道を進んでいる――
人生の「ミドルノート」で試行錯誤する女性たちは、この先どこへ向かうのか。