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※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。この春、若者の「退職ブーム」がマスコミを席巻した。退職代行ビジネスを利用して会社を辞める20代の若者が続出し、なかには新卒で入社早々に離職する若者も少なくないというのだ。報道が加熱しているとはいえ、20代の若者が早期に企業を退職する傾向は近年特徴的である。「ブラック企業」の社会化から10年が経つなか、若者の職場、そして若者の意識に何が起きているのだろうか? 「働き方改革」の「反動」で、若者が企業に物足りなさを覚えているという言説まで、まことしやかに語られている。まず、劣悪な労働条件が依然として横行し、より巧妙にすらなっているという現状があるだろう。また、日本型雇用から変わらない配置転換などの慣行に、キャリア形成の将来が見えないという議論もある。さらには、コロナ禍以降に注目された世界的な現象である、意味の感じられない「ブルシット・ジョブ」への絶望、エッセンシャルワークに象徴される社会的に意味のある仕事への渇望が、日本の若者にも現れているのだろうか。この潮流に、私たちはどう向き合うべきなのかを多角的に考えたい。
9784909237965
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