王国に利用され、処刑された第六王子ギュスターヴ。だが彼は死の淵から舞い戻り、自らを裏切った故国を滅ぼすと誓った。彼が手を組んだのは、敵国で『ギロチン皇女』と恐れられる、元妻アビゲイル。彼女を皇国の玉座につけ、国力を高めて王国を討つ。その第一歩として、跡目争いである《王選》にて、ギュスターヴは見事アビゲイルを勝利へ導いた。だが、思わぬ火種が燃え上がる。現皇王エドワードが、突如として戦を仕掛けてきたのだ。地位と名声のためならばいかなる相手も斬り伏せる、悪辣なる英雄。その姿を前にしても、ギュスターヴは不敵に微笑む。――ここからが断罪の時間だ。因縁と野望が交錯する戦乱の幕が、切って落とされる!