「妻に娶った、ジゼルだ」
王城の大広間で、臣下たちを前にジゼルの腰を抱き、グランドール国王アレックスが宣言する。アレックス王の婚約者・ミレーヌの異母妹で、驚きすぎて声も出ないのは魔女ジゼル、本人だった。一週間ほど前から原因不明の病に苦しんできたアレックスは、なんと“発情の呪い”がかけられていた!一縷の望みをかけ、魔女ジゼルを頼るも、治療のためには滾った彼の男根をジゼルの手で射精させなくてはならない。しかし毎日、森の中へ通うことは困難な国王アレックスのため、ジゼルは城に滞在しながら治療することを提案する。思いがけず、偽花嫁の地位に据えられ驚きつつも、死神魔女ジゼルと国王アレックスは毎夜、寝所をともにしながら、力をあわせて敵の正体を暴いていく。敵の正体が明らかになったとき、偽の婚姻を結んだふたりの関係はどうなってしまうのか!?