学園に入学し10歳になったツェツィ。
だが、親友たちの婚約者であり、ゲームの攻略対象者たちの愚かさは増すばかり。
ツェツィは大事な親友たちがつつがなく婚約破棄できるように、自分たちに有利な噂を広めたりと社交に精を出すが、いまだに一人も婚約破棄が叶う様子はない。
彼らは己の行動を反省しないどころか、ますます愚行を重ね、そうして彼らの仲も次第に険悪になっていく。
そんな中、親友クロエの婚約者であり攻略対象の第二王子の周りに、ゲームのヒロインと疑われる男爵令嬢・リュナが登場した。
おかしい。まだゲームが始まるまでには時間があったはずなのに……と困惑するツェツィ。
リュナが転生者である可能性を考え、警戒するツェツィだがーー。
『モブ令嬢は特殊設定もち(11)』には「そういえばとっくに十歳の誕生日が終わってる」~「悪役令嬢十歳の冬」(前半)までを収録