生家が没落し、今ではエアルドレッド伯爵邸のメイドとして働いているディアナは悩んでいた。
「本当につれないな。こんなに俺が愛してるって伝えているのに」
それは騎士団長でありディアナの主人であるエドガーに熱烈に求められていること!
人買いに売られたところを助けられて以降、エドガーのおおらかで気さくな人柄に触れ、ディアナもまた彼に想いを寄せていた。
それでも、今の自分とでは身分が釣り合わないと、ディアナは本心を押し殺して断り続けているのだが……。
そんなある時、国王からエドガーと子供を作れというとんでもない命を受けてしまって――……!?