ひとりじゃムリでも、
ふたりなら、きっとだいじょうぶ!
中学1年の律希は、あこがれの演劇部に入部しようとしたところ
顧問から衝撃的な言葉をきく。
「演劇部、なくなるんじゃないかな?」
おちこむ律希の前にあらわれたのは、同じく入部希望の夏帆だった。
律希と夏帆は、廃部寸前の演劇部を立てなおすため
ふたりだけで、公演をおこなうことに!
あらたな青春部活シリーズ開幕!
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 みんなきらびやかな衣装を身にまとい、その表情はだれもかれもが活き活きとして見えた。
 そこが、舞台の上が、本当に希望に満ちた場所に思えた。
 舞台の上でなら、だれでもあんなふうになれるんだろうか。
 べつのだれかになれるんだろうか––––。
 あきらめてばかりだった毎日に、わずかに光がさした。
 いいなぁって思った。
 わたしにも、演劇、できるかなって。
(本文より)
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