カージャスのもとを離れ、王太子殿下の息子・テオフィリン付の侍女として働いていたリリーアンだったが、カージャスからの執拗な接触に悩んでいた。
ある夜、テオフィリンと共に宰相執務室を訪れたリリーアンは、煙の上がった室内に黒い外套姿の怪しい人物がいることに気づく。
放火と不法侵入の容疑でカージャスが謹慎処分となったが、リリーアンは彼が真犯人ではないと感じていた。
一方、友人の文官・ルージェックとの距離が急速に縮まっていくなか、リリーアンは「偽りの婚約者」という関係に戸惑いを覚えていく。
ある日、テオフィリンの誕生日祭に出かけた二人だったが、ルージェックが少し離れた隙にリリーアンが何者かに連れ去られてしまいーー。
モラハラ婚約者の裏には恐るべき陰謀が!? 苦難を乗り越えた二人が幸せをつかむまでを描くラブストーリー第二弾!