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いまなお多くのSFファンを魅了し続ける画家・武部本一郎の世界
SF・アートの世界を中心に1960~70年代に活躍をした画家・武部本一郎。
既にファンの方には言わずもがなではありますが、武部本一郎の描く作品の世界観は、どこか東洋的でありながらも洗練された筆致、荒々しいようで細かな筆の運び、写実的かつ幻想的、誰にも継承することが出来ない独自の輝きと品位を兼ね備えています。
没後40年記念として企画された豪華刊行プロジェクトの最終章ともなる本書は、先に刊行されたA3判の『武部本一郎画集 I〈美女〉』『武部本一郎画集 II〈戦士〉』には紙幅の都合で残念ながら収録が叶わなかった、美麗な線画総100点を中心に、カラー原画多数を含む、豪華画集として新編集。
収録する線画は総100点。ほとんどの絵はA4判サイズ(297×210ミリ)より小さく描かれていますが、今回は絵をなるべく大きく見せることを意識した仕上がりを目指しました。
SFファンにはたまらない誰もが知るあの有名カットから、これまであまり目に触れることのなかった貴重カットまでを余すところなく収録した、まさにこの一冊を持っていれば武部本一郎の世界がすべてわかる、「究極のベスト版」と呼ぶにふさわしい内容となっています。
監修は、武部本一郎氏の実娘である佐藤紅子氏、編者(作品選)はSF・ミステリー分野のブックデザイナーとしても著名な岩郷重力氏がそれぞれ担当。
巻末にはSF研究者、文藝評論家の牧眞司氏による解説も収録しています。