【内容紹介】
なぜ今、「愛子天皇」が求められているのか?
なぜ今、皇室継承は男系男子に限られるのか?
そしてなぜ今、皇室継承は危機に陥ってしまったのか?
皇室史と宗教史を知悉する宗教学者が、
喫緊の課題を整理し、天皇制の未来を問う。
日本の将来のあり方をラストの一文に込めた必読の書!
「日本の国は、これから皇室をどのようにしていこうと考えているのだろうか。それは、日本の伝統とも深くかかわる重要な事柄なのである。現在、皇室をめぐってさまざまな問題が起きている。とくに皇族の数の減少は深刻で、将来において皇位継承がつつがなく行われるかどうかについて、大きな不安が生まれている。本書では、近年における皇室をめぐるさまざまな話題を取り上げつつ、そうした事柄が生じてきた背景を明らかにすることをめざした。そのなかでは、女性皇族のことが極めて重要な事柄として浮上してくるはずである」――〈はじめに〉より
【著者紹介】
[著]島田 裕巳(しまだ・ひろみ)
1953年、東京都生まれ。宗教学者、作家。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究課博士課程修了(宗教学専攻)。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、東京女子大学非常勤講師を歴任。主な著書に『創価学会』(新潮新書)、『日本の10大新宗教』『葬式は、要らない』『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』(以上、幻冬舎新書)、『教養としての世界宗教史』(宝島社)、『天皇と憲法 皇室典範をどう変えるか』『新宗教 戦後政争史』(以上、朝日新書)、『日本人の信仰』『なぜキリスト教は世界を席巻できたのか』(以上、扶桑社新書)などがある。
【目次抜粋】
はじめに~女性皇族がクローズアップされた決定的な出来事
第1章 わきあがる「愛子天皇待望論」
第2章 皇嗣・秋篠宮の悲哀
第3章 悠仁親王と愛子内親王それぞれの選択
第4章 皇位は本当に男系で継承されてきたのか
第5章 天皇家に生まれた女性の栄光と悲劇
第6章 国連の勧告と皇室典範の改正
第7章 女性天皇たちの時代があった
第8章 血脈によらない皇位継承
第9章 皇室ニュースターの華やかなオーラル
第10章 なぜ皇室は危機にあるのか
第11章 象徴天皇制の未来