新NISAやiDeCoの拡大にともなって、投資家層の裾野は広がってきました。一方で、投資の本質を解説したものは少なく、「いかにすれば儲かるか」ばかりが議論の中心になっています。
そこで本書は 「投資の哲学と実践を学ぶ本」になること意図し、単なる「お金儲けのテクニック」ではなく、 本質的に資産を増やし、豊かな人生を送るための考え方と行動を身につけることを目的としています。
なぜ長期投資が有効なのか、どのように投資すれば良いのかを、初心者にもわかりやすく解説します。著者は日本における長期投資のパイオニア「さわかみファンド」を運用するさわかみ投信社長。
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本書が提唱するのは、単に資産を数字上で増やすことだけが目的ではない、企業を応援し、社会を共に育む「本質的な投資」の考え方です。
それは、企業の実力(価値)を見極め、共に未来の価値を創造していくプラスサムゲームに参加すること。
投資には1を10に、0を1に育てるだけでなく、社会に必要な中小零細企業を「1を0にしない」ように支えるという多様な意義があることを説きます。
実践のために、まずは収入の5%節約から資産作りのリズムを始め、生まれた資金を「お金に働かせる」こと。
資産の最適配分と時流に応じた切り替えといった運用の極意、暴落経験を持つ信頼できるファンド選びのヒント、そして「安く買って高く売る」を実践する「つみあげ投資」の手法 など、具体的な知恵が満載です。
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未来は誰かに予測してもらうものではなく、自分自身の「想い」を持って主体的に「創る」もの。
あなたの理想とする社会に貢献する企業を選び、お金に想いを乗せて投資する。
それこそが、自分自身の、そして日本の豊かな未来を創る確かな道となるはずです。
【目次】
第1章 投資の前に知っておきたいこと
第2章 資産を増やす準備をする
第3章 企業を選ぶ視点を持つ
第4章 いざ運用で資産を増やす
第5章 投資の不都合な内部事情
【著者略歴】
日本初の独立系直販投信、さわかみ投信代表取締役社長。1975年千葉県生まれ。2000年5月にさわかみ投信株式会社に入社後、ファンドマネージャー、取締役などを経て2012年に離職。その間、2010年に株式会社ソーシャルキャピタル・プロダクションの創業、2012年に関連会社の経営再建を実行し、2013年にさわかみ投信株式会社に復帰、同年1月に代表取締役社長に就任。現在は、「長期投資とは未来づくりに参加すること」を信念に、その概念を世の中に根付かせるべく全国を奔走中。コラム執筆や講演活動の傍ら起業や経営の支援も行う。