焼け野原の広島に希望を灯した路面電車。
その魂を75年ぶりの全線新規開業LRT(次世代型路面電車)「宇都宮ライトレール」に込めた中尾正俊。
戦後80年、軌道に刻まれたヒューマン・ノンフィクション。
【あらすじ】
中尾正俊80歳。
広島電鉄で路面電車一筋に生きてきた「路面電車の神様」中尾が、次に挑んだのはLRT(次世代型路面電車)だった。
なんだチンチン電車か。時代遅れといわれた路面電車。しかし、その路面電車が――宇都宮ライトレールが、今まちを変えていく。
被爆者、原爆で家族を失った者の一人として、平和と命の尊さを胸に生きる中尾。
そして中尾と共に力を尽くす人たち。
昭和、平成、令和・・・レールはどこまでも続いていく。
【目次】
【1部広島1944・2015】
プロローグ
第1章原点・原爆と路面電車
第2章復権・あのとき路面電車が蘇った
第3章不屈・20年遅れのニッポン・国産初の完全超低床電車を開発せよ
第4章時代・67歳の大学院生・3000枚のアンケート
【2部宇都宮2015・2025】
第5章運命・1本の電話・日本初の全線完全新設LRTを開業させたい
第6章大志・運転士になる・全国から集まった52 人
第7章難局・脱線事故・夜を徹した復旧作業
第8章飛翔・出発進行・路面電車がLRTに進化した日
エピローグ
※この電子書籍は2025年5月にJTBパブリッシングから発行された図書を画像化したものです。電子書籍化にあたり、一部内容を変更している場合があります