警察小説界に、新しい
アンチヒーローの誕生!
深く静かに浸透しつつある
不穏なる海外テロ組織を、
排除せよ!
底辺ジャーナリストと、暗い情念を抱えた公
安刑事。日本に浸透した謎のテロ組織に、ふた
りが立ち向かう。
ドローン、SNS、映像のデジタル化……。
技術のアップデートが、戦いを激化させる。私
たちは、なんという時代に生きているのだ。
とことん熱く、あまりにも恐ろしい、クライ
ム・アクションの最前線が、ここにある。
――細谷正充(文芸評論家)
経済記者・磐田は、友人の芸能記者・杉沢から
大きな事件の尻尾を掴んだと自慢される。しか
し杉沢はすぐに行方不明に。彼が追っていたネ
タは、移民問題――海外テロ組織による日本へ
の浸透作戦だった。自治体ぐるみの陰謀の進行
に身の危険を感じた磐田は、先輩の女性記者・
明智に助言を求める。明智が磐田に紹介してく
れたのは、警視庁公安部外事四課きってのくせ
者刑事、六志麻生だった。