伯爵令嬢のアレクシアは、高熱で倒れ目覚めると記憶を失っていた。
朧げな前世の記憶と現状とのずれに戸惑いながらも、婚約者であるパトリックや過保護な弟テオドーロ、そして意味深な言葉をかけるいとこのレオポルド殿下との関係を再構築していく。
学園に入学したアレクシアは、この世界が前世でプレイした乙女ゲームであり、自身が攻略対象者であるパトリックの「名前しか出てこないモブ婚約者」であることを思い出す。
記憶喪失前はパトリックを一方的に嫌っていたが、記憶を失ってからは彼に惹かれていくアレクシア。
一方、レオポルド殿下からは過去の「誓い」を明かされ――。
弟のテオドーロもアレクシアへの歪んだ愛情を露わにしていく中で、アレクシアの選んだ答えとは?
そしてアレクシアの記憶喪失にはある要因があった――。
婚約者・義弟・王子の三人から愛されるモブ令嬢の、記憶喪失から始まる波乱万丈な恋と運命の逆転劇。