由緒正しい三条家の一人娘・古都美は、ついに父のお眼鏡にかなった男性とお見合いをすることになった。
相手の男性は、月城ホールディングスの専務取締役・月城穂鷹。
彼は古都美に「月城の子供をできるだけ早く産んでほしい」という驚くべき条件を出してきて――!?
しかし、三条家の娘としていつかこの時がくると覚悟していた古都美は、それを受け入れ、2人は晴れて結婚することになった。
盛大な結婚式を終えて、ついに初夜がやってくるのだが――。
「悪いな。怖くても逃がしてやれない」
初めてのことに震える彼女を丁寧に抱いてくれたものの、冷静さを見せる穂鷹の様子に、心の壁を感じてしまった古都美。
粛々と始まった夫婦生活だったのだが、古都美は穂鷹のある行動にだんだん疑問を抱くようになる。
それは子作りの条件を出した穂鷹が、なぜか初夜以降一度も古都美の中に出していないことで――?