俺は覚えている。あの時のお前の声も、表情も、何もかも
イケメン料理人(むっつり)×デザイナー(そそっかしい)
12年越しの両片想い……どう実る?
空き巣と戦い足を骨折したフリーのグラフィックデザイナー・慧人のもとに、自分を振ったはずの同級生・瀬尾洸史郎が十二年と四ヶ月ぶりに現れた。プロの料理人になったという洸史郎は「お前の足が治るまで、俺が毎日飯を作って食わせてやる」と強引に同居を迫ってくる。甲斐甲斐しく料理を振る舞い、果ては風呂の手伝いまで(未遂)。なんかの罰ゲームか?――あの頃の面影を色濃く残しながらも、その横顔は色香を纏った大人の男のそれで。苦い過去と不純な願望が入り交じる中、同居を了承してしまった慧人だけれど…?