「突然死」は他人事ではありません!
健康診断の数値から対策を立てれば防げます。
高血圧、高血糖、脂質異常が気になるすべての人に。
働き盛りの世代での突然死の中には、様々な病気が含まれています。
また、実にその約60%が、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞といった血管が原因で発症する病気だといわれています。
脳の血管や心臓の血管が突然詰まったり出血したりすることで、あっと言う間に命を失ってしまうのです。
これらの病気は、生活習慣病を放置した結果、動脈にダメージが蓄積して起こることが知られています。
こうした病気は、40代からの働き盛りの世代でも起こりうるものです。
決して他人事ではないのです。
筆者は、産業医として様々な職場の健康管理に携わっています。
実際に多くの会社で、働き盛りの40~60歳の従業員の方が突然病気で倒れてしまうのをたくさん見てきました。
このような方々の、過去に受けた健康診断の結果を見てみると、多くのケースで「予兆」が数字として現れています。
つまり、それらの予兆を見逃さずにすみやかに手を打つことで、突然死は高い確率で防ぐことができるのです。
本書では、突然死や麻痺に関わる病気の予兆をキャッチするための3つの数値──「血圧」「糖代謝」「脂質」の見方や、予兆が現れた時の対処法をわかりやすく解説し、さらに健康診断にまつわるあらゆる疑問にお答えしていきます。