「君は一晩中、こうしてずーっと俺に苛められ続けるんだ」代々騎士団長を務めるエリート騎士家の末娘・クレア。彼女は過保護な三人の兄に恋路を邪魔され続け、溜め息ばかりこぼしていた。そんなある日、繊細で儚げながら美貌の青年・アランに出会う。クレアは胸ときめくものの、何故か兄たちが干渉してこないという異常事態に気付く。実はアランは、内密に兄たちから依頼を受けた「クレアの護衛」であった。表向きは、家に向けられている数々の恨みから守るというもの。しかし真実は――無意識に「苛められて喜ぶ体質」であるクレアを不純な男から守るという後ろ暗く淫靡な理由だった。そんな中、アランもまた、自分の中に「クレアを苛めたいという衝動」を宿してしまう。(やばい……! あの大きな胸を揉みしだいて、泣くまで苛めたい)果たしてクレアの恋の行方は?アランは自身の性癖を隠し続けることができるのか?