私を捨てた、愛しい娘の父親との苦い再会。
まだ16歳だったヘレンは、20歳も年上のリードに恋をし、
一夜の甘い夢の果てに、命を宿した。
だが、彼は何も告げず姿を消し、残されたのは残酷な現実だけ。
裏切りに打ちのめされながらも、ヘレンは独りで娘を産んだのだ。
月日が流れた今もまだ、心の傷は癒えない。
あるときヘレンは若い男性と知り合い、彼の実家への招待を受けた。
広大な屋敷で紹介された“父”を見て、しかしヘレンは凍りつく――
リード! 私を弄んで捨てたあの人が、なぜここに?
しかも彼は、ヘレンをまるで初対面のように見つめていた。
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。