侯爵家の長男として生まれたアルベルトは、決められた人生に諦めを感じながらも、学園生活最後の年を迎えていた。
そんな彼の前に現れたのは、なぜか彼を露骨に避ける同級生のリカルだった。
最初はただの変わり者だと思っていたが、心を通わせていくうちに、
アルベルトはリカルに強く惹かれていく。
しかし、アルベルトからの告白をきっかけに、リカルから衝撃の話を聞かされ――。
「僕……一年と少し前くらいに、戻ってきたんだ。――未来から」
リカル曰く、未来のアルベルトは彼をひどく傷つけ、しまいには捨て去ったという。
未来の記憶に囚われアルベルトとの関係を恐れるリカルと、
彼を二度と傷つけないと誓うアルベルト。
悩みながらも互いの気持ちを確かめ合い、二人で共に歩んでいくために進みだすが――?