国土の約7割が森林! 森林大国・日本が誇る森林ビジネスの全貌!
日本は世界に誇る木の文化を持つ国です。
森林を適切に管理し、伐採した木材を余すことなく使い、再植林によって繰り返し利用するという観点から、近年、林業が循環型経済(サーキュラーエコノミー)として注目されています。デザイン性の高い木造建築の人気も高く、大阪・関西万博のシンボルである大屋根リングは世界最大の木造建築物となりました。
本書では森林ビジネスの世界を、生産・加工・流通の流れを軸に紹介。老舗林業地域・吉野の「林家」(りんか=古くから林業を営む世帯)の話から、林業を基幹産業とした地域再生の取り組み、IT化の現状まで、幅広く触れます。
森林ビジネス業界を網羅的に解説し、業界へ就職を考えている人や、新たに参入を考えている人はもちろん、自然や建築が好きな方にとっても読み応えのある一冊です。
◎外資に買われる森林と水資源の危機
◎1人当たり1000円の「森林環境税」とは?
◎樹齢100年の高級吉野杉も実は「間伐材」?
◎寿司屋のカウンターに見る木へのこだわり
◎「明治神宮の森」は未来を見据えて設計された人工林?
◎林業の聖地で活躍する「ベンチャー木工家」
◎なぜ、都市の木造化が進んでいるのか?
◎関係人口から考えるトータル林業
【本書の目次】
第1章 世界から学ぶ森林ビジネスの世界
第2章 日本の人工林から学ぶ多様な森林の世界
第3章 植林・育林・間伐・伐採から学ぶ生産の世界
第4章 木材市場から学ぶ流通の世界
第5章 日本の建物から学ぶ木造建築の世界
第6章 職人から学ぶ木製プロダクトの世界
第7章 森ではたらく人々から学ぶ現場の世界
第8章 「まちづくり」から学ぶトータル林業の世界
第9章 これからの森林ビジネスの世界