【内容紹介】
「親に感謝を述べたくない子どもがいること、先生にはわからないよね」
「社会的養護の子ども」の担任となったときに、あなたは何を思うでしょうか。
初めて里親家庭の子どもが登校することになった学校の先生方や、施設がある地域に異動になった先生方は、社会的養護の子どもが表面的にあらわす態度や行動に驚いたり、戸惑ったりすることがよく報告されます。
社会的養護の子どもたちが、過去、どのような環境にいたのか、どのように生きてきたのか、そしてそれを今どのように受け止めているのかをよく知らないと、子どもがなぜそのような態度や行動に出るのか理解することが難しいからです。
本書は、社会的養護にかかわる8人の大学教員が社会的養護を受ける子どもたちのことを学校の先生方に少しでも知ってほしいとそれぞれのテーマ、立場から執筆しました。
社会的養護の子どもには「こういうことが起こりうる」というエピソードや「知っておいてほしいこと」を分かりやすく紹介しています。
本書をお読みいただければ、社会的養護の子どもに出会った時に、どのようなことに留意しておけばよいのかわかります。
先生はもちろん、教職を学ぶ学生さんにもぜひ読んでいただきたい1冊です。
【著者略歴】
監修・著者
三輪清子(みわきよこ)
明治学院大学社会学部社会福祉学科 准教授
監修
上鹿渡和宏(かみかどかずひろ)
早稲田大学人間科学学術院 教授
著者:
山口敬子(やまぐちけいこ)
京都府立大学公共政策学部福祉社会学科 准教授
加藤洋子(かとうようこ)
聖心女子大学教育学科 教授
塩谷隼平(しおやしゅんぺい)
東洋学園大学人間科学部 教授
河野洋子(かわのようこ)
大分大学福祉健康科学部 講師
横堀昌子(よこぼりまさこ)
青山学院大学コミュニティ人間科学部 教授
山本真知子(やまもとまちこ)
大妻女子大学人間関係学部人間福祉学科 准教授
【目次】
まえがき
第1章 社会的養護を受ける子どもの背景
第2章 学校で起こる子どもの「あるある」な行動
第3章 児童相談所との連携
第4章 先生と里親・養親との連携
第5章 里親家庭の実子への対応
あとがき