「俺があんたのものなら、あんたも俺のものだよ」
突然前世を思い出し、自分が小説の悪役令嬢だと気づいた公爵令嬢のリーゼロッテ。
手には鎖を握らされ、その先に繋がれていたのは黒髪の奴隷の少年…!?
すでに王太子には婚約を破棄されて、追放され、自棄になり魔法の使える奴隷を買ったところのようだ。
小説では、数年後には王家への反乱が起き、リーゼロッテは反乱軍へ兵器を提供したとして投獄の末路を迎えてしまうのだ。
兵器って何? 奴隷なんて買っている場合じゃないのに!
とはいえ奴隷を放っておくこともできず、シスベルと名乗る少年にどんな魔法が使えるのか聞いてみると、信じられない威力の爆破魔法……。
破滅回避のため、リーゼロッテは、シスベルを奴隷扱いせず従者にすることにしたーー。
一方、奴隷として生きてきたシスベルは、リーゼロッテが自分に向ける優しさに戸惑いつつも、徐々に執着していく……。
愛を知らないツンデレ従者との、ハッピーエンドストーリー!
作者より
作者のイヌノフグリです。この度は拙作を手に取っていただき誠にありがとうございます。とっても嬉しいです。愛を知らないツンデレ従者を幸せにするお話、楽しんでいただけましたでしょうか?皆様の大切な読書時間の、素敵なお供となれましたら幸いです。
『悪役令嬢は凱旋する(1)』には「奴隷、買っちゃいました」~「秘密のデート」までを収録