『お前の身体に触れるつもりはない』
そう告げられた時、この結婚に愛がないと悟った。
けれどその夜、夫ギルバートの部屋では――
「メリッサ……好きだ……っ!」
メリッサ――に見立てた枕に愛を囁き、募る想いを抑えきれず悶える始末。
好きだけど、触れられない。
こんなこと、知られるわけにはいかない……!
だって彼女は〝高潔な聖騎士〟である自分を慕っているはずだから――
その頃隣室では、ギルバートの声を聞いたメリッサが「幽霊!?」と怯えていた。
この夫婦、いつまで両片想いなの――!?
不器用すぎるカタブツ副騎士団長×ちょっと鈍感な愛され新妻
ジレジレ新婚ラブコメディー、想いが届く日はもうすぐそこ?