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学校で習った歴史がこんなに変わった! 文部科学省による学習指導要領改訂に伴い、現在の小中学生が学んでいる日本史は30代~50代の大人がかつて学んだ日本史から、大きく様変わりを遂げています。親世代が子どもに日本史を手ほどきしようにも、あまりの世代間ギャップに子どもは混乱をきたしかねません。現役の小中学生が学んでいる最新の定説を東京大学史料編纂所・本郷和人教授が解説。
【目次】
Chapter 01 原始/古代のシン・日本史
土偶は祈りの形だった
卑弥呼と謎の国・邪馬台国
聖武天皇が大仏を造立した理由
Chapter 02 中世のシン・日本史
足利義満が将軍として絶大な権力を誇った
三段撃ちは本当に行われたのか?
朝鮮出兵は東アジア全体に大きな影響を与えた
Chapter 03 近世のシン・日本史
百姓一揆は暴動ではなく交渉だった
江戸時代は「士農工商」ではくくれない
鎖国は完全な閉鎖ではなかった
Chapter 04 近代/現代のシン・日本史
廃藩置県の狙いは中央集権化だけではない
富国強兵は軍隊だけでなく税制と産業も整備した
敗戦直後は民主化と統制が同時に進行した
【監修】
本郷和人 (ほんごう・かずと)
1960年、東京都生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学史料編纂所教授。専門は日本中世政治史。特に院政期から南北朝期にかけての政治構造や、貴族・武士の権力関係の変遷を中心に研究を重ねる。膨大な史料に基づいた実証と、現代的な視点を交えたわかりやすい通説批判に定評がある。近年はテレビや書籍などでも積極的に日本史の魅力を伝えており、多くの著書がある。主な著書に『変わる日本史の通説と教科書』(宝島社)、『日本史のツボ』『日本史を疑え』(ともに文藝春秋)などがある。