第二王女のエリーナは、夫となった騎士テオドールとの初夜直前に、突然前世の記憶らしきものを思い出す。
エリーナはわがままで男ぐせが悪く、まともに嫁がせることができないと国王を悩ませるほどの悪女だった。エリーナは戦争で英雄となった騎士テオドールをいたく気に入り、あろうことかテオドールの故郷の村を人質に取る形で無理やり結婚してしまう。
それなのに、いきなり気弱で臆病な別の人格になってしまったエリーナ。
そうとは知らず、エリーナに嫌悪感むきだしのテオドール。
前世で処女だったエリーナは記憶喪失を理由に初夜を避けようとするが、性行為でテオドールの魔力の供給を受けなければ、エリーナが人質に取ったテオドールの故郷に危険が及ぶと言う。一体なんのことかわからないまま「早く済ませろ」と突き放され、怯えて泣き出してしまうエリーナ。
男をとっかえひっかえしていたとは思えない王女エリーナの様子に、テオドールはある提案をするーー。
嫌われ王女に転生した臆病なヒロインと、不器用でお人好しなヒーローのじれったくてエッチなラブロマンス!
『遊び人の王女に転生した私が、無理やり結婚した英雄の旦那様に溺愛されるまで(12)』には「本編 三十六.幸せ」~「番外編 お母様の苦手なところの話」を収録