【会計の名著、新装版として登場】
バブル経済に踊らされ、不良資産の山を築いた経営者は何をしていたのか。儲けとは、値決めとは、お金とは、実は何なのか。身近なたとえ話からキャッシュベース、採算向上、透明な経営など七つの原則を説き明かす。ゼロから経営の原理と会計を学んだ著者の会心作。
会計をまったく知らなかった技術者が、27歳で京セラを創業後、どのように会計と向き合ってきたのか、その変遷は興味深い。経理の担当者が「会計上はそうなる」と説明しても、それに屈せず、「人間として正しいことをする」という原理原則を突き通した姿は、バブル経済時にもまったく変わらなかった。いま読んでも、会計を軸に経営を回していく情熱は、読む人に感銘を与える。
四半世紀以上のロングセラーを、装いを新たに出版。
★新装版文庫解説 楠木建(一橋大学特任教授)
*本書は、1998年10月に日本経済新聞社から刊行、2000年11月に文庫化した同名書を、新たに解説を加えて新装版としたもの。
【目次】
序章 私の会計学の思想
【第一部】 経営のための会計学 実践的基本原則
第一章 キャッシュベースで経営する【キャッシュベース経営の原則】
第二章 一対一の対応を貫く【一対一対応の原則】
第三章 筋肉質の経営に徹する【筋肉質経営の原則】
第四章 完璧主義を貫く【完璧主義の原則】
第五章 ダブルチェックによって会社と人を守る【ダブルチェックの原則】
第六章 採算の向上を支える【採算向上の原則】
第七章 透明な経営を行う【ガラス張り経営の原則】
【第二部】経営のための会計学の実践 盛和塾での経営問答から
解説 楠木建・一橋大学特任教授