初動対応、メディア対応、記者会見……、広報の対応によって、企業価値を損なうケースは少なくありません。
そこで、広報戦略の立て方、ニュースリリースのポイント、メディアとの付き合い方、SNS活用、取材対応、記者会見、ネット炎上との向き合い方…平時と有事の攻めと守りの広報の仕事を、
リクルート、カルチュア・コンビニエンス・クラブをはじめ企業広報歴40年のプロフェッショナルが解説します。
全広報パーソン必読の「危機広報マニュアル」付き。
「危機広報マニュアル」には、記者会見での「揺さぶり質問への対処法」や「絶対に言ってはいけない/やってはいけない集」も掲載しており、著者ならではの視点がリアルで、
いざというときの対応力が格段に変わります(下記、本文の一部抜粋)。
◇「揺さぶり質問への対処法」
【同じことを何度も聞く】
・ わざと同じ質問を、何度も繰り返す
→「(同じ答えをする)」 ※真摯に丁寧に、同じ答えを何度も返す。「ですから」とか「さきほどもお答えしたように」などの感情的念押しの枕詞は禁句
【結論を迫る】
・「 操作ミスをしたのか、していないのか」
→ 「目下、原因究明に全力を挙げているところであり、それを踏まえて改めてご説明させてください」 ※「 していないと思う」「していないと信じている」など“解釈”を語っても揚げ足を取られるだけ
◇「絶対に言ってはいけない/やってはいけない集」
【責任転嫁・保身】
・「私は知らなかった」
・「見解の相違だ」
【感情爆発】
・ポーズだけ謝罪する
・土下座する
・「ですから……」
【逃げ】
・「調査中です/確認中です」を連発する
・質問に答えずに、ただただ謝る
広報パーソン、広報マネージャー、広報責任者、広報担当役員、経営者、経営幹部……。
広報に関係するさまざまな立場によって、それぞれの「悩み」や「迷い」は異なりますが、
この本の持ち味は、すべての立場に通じる「本質の理解」にあります。
本質をつかんでいる人には、ブレない軸があり、それを基点に広く応用を利かせることができます。