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認知症の方のよくある言動の理由を探り、最適なケア方法を解説
認知症の方のよくある行動の事例30をマンガで紹介。
認知症の方の行動をどのように見立てるか、
どのように理由を探ればよいかを解説し、適切なケアを提示します。
これまでの認知症ケアでは、
「認知症があると、認知症が原因で意味不明な行動をする」
という捉え方が主流でした。
暴言や暴力があれば意識レベルを下げる薬を投与し、
介護に抵抗すれば身体拘束をするということが、
致し方ないこととして選択されてきました。
しかし、認知症の方の行動には理由があり、
関わる人の態度や考え方、物の見方、捉え方が変われば、
そのケアの方法も変わります。
ケアの方法「手立て」は、「見立て」に左右されます。
介護の現場では、まだまだ知っている「手立て」を
根拠なくあれこれ試すということも少なくありません。
ステレオタイプ化した対処療法を提供するだけでは不十分です。
関わる人の「見立て」の力が向上すれば、
「手立て」(ケアの方法)も適切なものになります。
本書では、「見立て」の力を高める内容を提供し、
その先にいる認知症当事者の方々に
「最適な手立て」をお届けします。
【はじめに】
利用者には、私たちが出会う前(認知症になる前)から
歩み続けてきた人生があります。
介護職は利用者の人生を支える仕事です。
だからこそ
「『認知症』ではなく、『人』に向き合うこと」
が大切だと考えます。
(「はじめに」より)