親子、家族、仕事、人間関係、健康、老い、自然、地球……
自然を慈しみ、世の中を見つめ続けてきた90歳の著者は何を思うのか。
「安全第一」より「便利」が良いなど、あってよいはずがない。
「足るを知る」ことは「人生を豊かにする」こと
私たちは、がむしゃらに働き、ありあまる食料、溢れるほどの電化製品、ハイテク技術、多忙な生活を得てきた。
しかし、精神の豊かさ、人間性を喪失して、心が貧しくなってしまった。
便利に慣れると行動が機械的になり、倫理の規範をなくし、自分を失い、考える能力も失い、何も考えなくてもよい世の中になる。
機械一辺倒でも、精神一辺倒でもいけない。