事件の早期解決のためなら、なんでもあり!
三十歳、警察官の仲條晴臣は出勤するなり、新しいペアを紹介された。
これで早くも三代目となる。
実は、初代も二代も「壊れて」しまい、ペア解消となっていた。
サボり上手で一筋縄ではいかない仲條は、所轄の誰もが持て余している人員なのだ。
しかし、今回の芹沢卓巳は、警視庁から来た四十代半ばの警部補。
仲條にとっては侮れない「敵」である。
そんな新造ペアに任されたのは、死体遺棄事件。
飲酒運転の検問突破を試みて、横転した軽トラックから死体が転がり落ちたのだ。
ふたりで現場から逃走した運転手を捜すわけだが、型破りな芹沢の「やり方」に翻弄される仲條。
振り回されつつも、次第に楽しくなってきた仲條の前に、警視庁の監察官・北山重行が現れた。
「変則的な」捜査を重ねるうち、単なる死体遺棄事件が予想外の大事件へと繋がっていき……。
重要事件に違法捜査は付き物? 捜査効率化のためなら、なんでもアリが当たり前のイリーガル・エージェント誕生!