王城の閑職につくユンは、学生時代から苦手意識を抱く新王ザイに突然、王専用の庭の管理を任せられる。なぜ自分がと訝るが、「顔が好みだった」というふざけた任命理由を聞き、放蕩に耽るザイへの複雑な感情がよみがえる。だがザイは急死した前王である兄が暗殺されたのではと疑っており、ユンに密かに調査をして欲しいと頼むではないか。しかも清廉な兄王と同じように、王城に蔓延る奸臣を排除したいという。ユンは思いがけないザイの本心を知り、惹かれていくが…?
【電子特別版】佐竹笙先生の書き下ろしショートストーリー「金殿にて」を電子版だけに特別収録! 本編終了後、王として邁進するザイには悩みがあり…?